人生、客人として処すべし

短気をおこさず信心を穏やかにもち、
つねに倹約に心がけて金の備えをすべし。
倹約の仕方としては、不自由を忍べばよいのである。
この世に客として招かれてきたのだと思えば、なんでも
平気だ。朝夕の食事がまずくても、うまいといって
食べるべし。客の身なので好き嫌いなどいえない。
そうして一日一日のつとめを果たし、最後には子孫や
兄弟にねんごろに挨拶して、娑婆にいとまごいすればよいのだ。

(伊達政宗)
武士道的一日一言
新戸渡 稲造 著
9月29日