灌頂と洗礼

真言密教の信徒になるには一つの儀式が必要です。

その一つに"灌頂"が挙げられます。

初心者は宇宙を支配する大日如来と縁を結ぶ結縁灌頂を受けます。

目隠しして胎蔵界曼荼羅.金剛界曼荼羅上に華を投じて、落ちた

所の仏と縁を結ぶとされていて、その場で頭の上に知恵の水を

灌いでもらう儀式です。

 

他方、『新約聖書』には紀元後、ヨルダン川でイエスに洗礼を授けた

洗礼者ヨハネがいました。イエスの信者になるには、イエス.キリスト

を「真の神、真の救い主」と信仰告白して、洗礼を受ける必要がありました。

 

そして信仰生活が始まると聖書は教えています。多くのキリスト教会は

それを教えています。

 

灌頂が頭に水を灌ぐのに対し、洗礼は父.子.聖霊の名でバプテスマ(洗礼)を

川か屋内で、頭か額か全身かに授けます。ローマ教会や東方教会では洗礼名

がつけられますが、これも似ています。