天保六年(西暦1835年)の今日、天保銭が鋳造され、
明治三十年(西暦1897年)の今日、金本位制が実施された。
金銭に淡白なのは誰しもほめるが、人からむしり取った
ような金は湯水のように使っても誉めるんいあたいしない。
額に汗して金をかせぐにしろ、義理を欠いてまで貯める
必要はない。
銭金はつかひ捨てる白痴者(たわけもの)
食はずに溜める人も馬鹿者
※天保通宝。江戸時代末期から明治時代にかけて
日本で流通した貨幣
国の貨幣制度の基礎を金に置き、金貨を基本的な
通貨とする制度
武士道的一日一言
新渡戸 稲造 著